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医療の進歩でもたらされるものは?

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拡張型心筋症などで重度の心不全となった患者さんは、人工心臓で命を繋ぎ、心臓移植主日を受けるしかありません。
しかしドナーが現れる前に命が尽きてしまったり、多額な費用が集められなくて断念したりすることも少なくありません。
渡米して心臓移植を受ける患者さんもいますが、外国人も心臓移植を待っているのに日本人がそこに割り込んで心臓移植を受けるということに対し、異論を唱える人も少なくありません。

しかし、医療の進歩でこれらの問題が解決される見通しが立とうとしています。
「心筋シート」という足の太ももの筋肉を培養したものを心臓に貼るのです。
縫合しなくても、心臓に乗せるだけで自ら新しい血管を作って心臓に貼りつき馴染み、傷んでいた細胞が元気になり、心機能も回復します。
再生医療の1つですが、自分の太ももの筋肉を使うので拒絶反応がありません。
貼るだけなので手術の難易度も低く、渡米する必要もありません。

この、心筋シートによる治療は2006年に大阪大学病院の倫理委員会に承認され、2007年5月に重症の拡張型心筋症の患者さんに行われました。
2007年8月には心機能が回復し、9月には補助人工心臓を外して散歩もできました。
医療メーカのテルモ(株)は、2007年より心筋シートの開発に着手し、2014年10月、国各金が細胞シートの背増販売承認を申請し、2016年4月より、心筋シートによる治療が実用化されると報じられました。
推定治療費は1000万円ですが、渡米して心移植をすると2億から4億円が必要ですので、雲泥の差です。

この治療により、医療費も大きく削減されます。
また、海外の人から心臓を貰わなくてもよくなりますし、逆に海外からこの治療を受けに来る患者さんもいるでしょうから、恩返しにもなります。
医療の進歩は、医療現場だけではなく経済や国際関係にも影響をもたらします。

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